軽自動車もOK!2泊までの車中泊

車中泊で自炊するなら包丁不要の簡単料理で

車中泊の準備【条件状況別】3/自炊派のための車中泊料理

車中泊の準備【条件状況別】3
自炊派のための車中泊料理

外食が続けば当然食費がかさむわけで、少しでも節約したい派にとってそこはなかなか切実な話。
となると車中泊での食事は自炊ということになりますが、狭い車内に積み込める荷物は減らしたいし、食材や調味料も際限なく持って行けるわけではありません。

「料理は豪華に。機材も揃っているし、載せるスペースも余裕がある」というアウトドア上級者ならばバーベキューセットなりオーブンなりを持って行って、こだわりのアウトドアクッキングを実行することもできますが、「普段そんなのとは無縁です」という人の車中泊料理の場合はまず次のポイントを抑えておきましょう。

  • 最も気をつけることは場所 やや上級者向け

絶対にやってはいけないことは、ルールとマナーに反する行為。
道の駅や施設の駐車場でテーブルやら椅子やらを引っ張り出して、煙もくもくバーベキューなんていうのは論外です。
火気を使う行為は周囲の人や車はもちろん、施設管理者や民家の迷惑になる行為であることを充分理解しましょう。
もちろんオートキャンプ場など、バーベキュー利用を前提としている施設であるならこれに及びません。

バーベキュー
▲バーベキューはNG
  • 荷物は少なく やや上級者向け

最低限度の食器や調理器具を持って行き、それで済ませるようにします。


  • ○カセットガスバーナーとボンベ
  • ○クッカーセット(鍋・フライパン)
  • ○食器(皿・マグカップ・箸)
  • ○ミニテーブル・クーラーボックス
  • ×包丁・まな板などは持って行かないようにしましょう。どうしてもという人はキャンプ用ナイフで
包丁
▲包丁は持って行かない
  • 食材は現地調達 やや上級者向け

旅先のスーパーを覗けばなんなりと揃っているものです。調味料やレトルト食品は自宅から持参するにしても、賞味期限が短い物は現地調達しましょう。


  • ○野菜はカット野菜を買う…包丁を使う料理は極力避けます。野菜を丸ごと買ってしまうと、水洗いの手間、切る手間が生じ、さらにはヘタの部分や根付きの部分、種など、生ゴミが発生してしまうのです
  • ×魚は買わない…下ごしらえが必要、かつ生ゴミが発生するため。魚を食べたい場合は、骨や小骨のない切り身を買いましょう
  • ○肉は薄切りのしゃぶしゃぶ用か、ソーセージを買う
  • ○惣菜売り場を活用する…食事のおかず全部を自作するのは大変ですし手間もかかります。1品は自作するにしろ、もう1品は出来あいを買ってしまうという割り切りも大事です
魚市場の新鮮な魚
▲新鮮で美味しそうな魚ですが、購入しない
  • 車内で料理しない やや上級者向け

冬場は寒いし、人目も気になるから車内でコンロ調理します…なんてつもりではありませんか?


調理用スペースが確保されたキャンピングカーならともかく、ファミリーカーやセダンでの車内調理は無謀です。
窓を閉め切った車内での火気使用は一酸化炭素中毒の原因になります。
窓を開けて換気すればそれでいいのかという話でもありません。不安定で狭い車内ゆえに引火して火災になったり、爆発のおそれもあります。
面倒でも火は車外で扱いましょう。火気使用や調理が禁止されている公共の場所で行わないことも当然考慮してください。

車内
▲車内で火気は厳禁
  • こぼさない やや上級者向け

車内に食べこぼさないことは皆気をつけるようですが、車外なら全然気にしないという人がいます。しかしこれもマナー違反です。
生ゴミを車外に捨てるのは論外ですが、食べこぼしであっても動物が来たり、腐敗して異臭を放ちますし、何よりも掃除する人にとって迷惑です。

ハンバーガーとポテト
▲コレを車内でぶちまけられたらと思うとゾッとしますよね。車外でも同じことです
車中泊料理のポイント

車中泊料理のポイント

  • 匂いが強い食品・調理法はNG やや上級者向け

匂いが強い食品・料理法は車内に匂いが籠り、染みついてしまいます。キムチや納豆といった匂いのある食材は当然持ち込まないようにしましょう。
同様に意外と盲点なのですが、焼く、炒めるという調理法は匂いをかなり排出します。
焼いたり炒めたりする料理は避けましょう

豚肉を炒める
▲炒め料理は匂いが出ます
  • とにかくまずお湯 やや上級者向け

では、どんな調理法なら有効なのかといえば、お湯を使う料理です。いわゆるところの、茹でるですね。

お湯はコーヒーや紅茶を飲んだりするために沸かすだけでなく、レトルト食品を温めたり、麺を茹でたり、鍋料理にしたりとさまざまな使い道がありますので、コンロにかける鍋はある程度の大きさのものを準備しておきましょう。

お湯を沸かす
▲何はなくともお湯

以上の留意点を踏まえ、実際にどんな料理を作ればいいのかを考えます。

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